弘前大学大学院 地域共創科学研究科 令和3年度シンポジウムを開催しました。|弘前大学大学院 地域共創科学研究科

弘前大学大学院 地域共創科学研究科 令和3年度シンポジウムを開催しました。

更新日: 2022.01.07

令和3年度シンポジウムポスター画像をクリックするとPDFでもご覧いただけます。


「地域における価値共創のための高付加価値化とブランド化」


弘前大学大学院地域共創科学研究科では、『地域から攻める』という観点から、そのために必要な新たな価値創出について考えることをテーマとしたシンポジウムを企画しました。

経営、水産、畜産、農業経済を専門とする4名の教員が、地域における付加価値創出とブランドについて講演・議論します。ご興味のある方はどなたでも参加できます。

日時 令和4年2月17日(木) 13:30~16:00
会場 土手町コミュニティパーク(定員20名先着順)
もしくは オンライン配信視聴(定員なし)
プログラム 学長挨拶 福田 眞作
「地域ブランドと地域商社」
佐々木 純一郎(グローカルビジネス領域)
「水産資源を活用した食の総合プロデュース」
福田 覚(食産業イノベーション領域)
「りんご粕等を利用した地域ブランド畜産物の創出」
房 家琛(食産業イノベーション領域)
「農産物輸出と地域ブランド」
石塚 哉史(グローカルビジネス領域)
総合討論
司会:森 樹男
登壇者:佐々木 純一郎、福田 覚、房 家琛、石塚 哉史

講演者からのメッセージ

佐々木 純一郎 (研究テーマ:地域ブランドと地域商社)

 地域ブランドと聞いて皆さんは何をイメージしますか?青森県内では「大間まぐろ」、「たっこにんにく」、「嶽きみ」を思い描く方も多いでしょう。でも青森県外の方からは「青森りんご」のイメージが強いと言われることがあります。このように地域ブランドは、地域の内外で感じ方が異なる場合もあります。これまで私が取材してきた事例を中心に、魅力ある地域ブランドをどのように作り、地域の内外に伝えるかをお話ししたいと考えています。

福田 覚 (研究テーマ:水産植物の遺伝育種・増養殖、産学官連携による地域振興)

 私の所属する地域戦略研究所では、「北日本食の成長戦略」を柱に教育研究活動しています。研究対象が何であっても、例えば持続可能な水産業というゴールを意識すれば、そこから逆算していま何をしなければならないかが見えてきます。ゴールを見据え一歩進んだらまたそれをフィードバックして現場のやり方を改善していく手法を「バックキャスティング」といいます。地域戦略研究所ではいろんな専門分野を横断しつつ、この手法を使って様々な研究開発や産業化のコーディネートをしています。研究から産業化までの道のりは平坦ではなく、山あり谷ありです。しかし、険しい道のりの攻略ポイントを見極め、一点突破したときの醍醐味はクセになるかも、です。

房 家琛 (研究テーマ:エコフィードに基づいた家畜生産)

 穀物価格の高騰や食料危機への関心が世界的に高まる中で、飼料穀物のほとんどを輸入に依存している日本では食品残渣(エコフィード)の飼料利用が求められています。食品残渣は水分が多く劣化しやすい、そして栄養成分の偏りが畜産物の品質を低下させる懸念があるなどの問題点から利用が制限されています。これらの問題点を克服し、輸入穀物の代替となるエコフィードの調製・給与技術の開発に取り組んでいます。

石塚 哉史 (研究テーマ:日本産農林水産物・食品輸出の拡大可能性、等)

 世界で起きている食と農に関わる出来事は、輸入や輸出という貿易と密接に関わっています。この貿易というものは厄介で、利益や損失という市場メカニズムのみを優先すると、生態系や資源・環境が破壊され、飢餓という問題を産出します。グローバル化が進む中で、上述の問題点を産出するメカニズムやその解決策について、国内や東アジアの事象に基づいて考えているところです。

お問合せ先

弘前大学 人文・地域研究科事務部

TEL:0172-39-3960 0172-39-3116
Mail:jm3116@hirosaki-u.ac.jp