弘前大学大学院 地域共創科学研究科

未来を切り拓く
フロントランナーに

異なる研究分野を持つ学生が集まり
互いの専門性を尊重しながら地域課題解決に取り組む

社会学 × 工学

地域づくり・防災・自然エネルギーの活用な どの専門性を高めつつ、地域の専門家ととも に「地域を守る」方法を構想します。

農学 × 経営学

農水産物の高付加価値化や商品流通などの 専門性を高めつつ、地域の専門家とともに 「地域から攻める」方法を構想します。

新着情報

地域共創科学研究科とは

人口減少が進む日本の地方では、コミュニティの維持や産業の発展が困難な状況にあります。 地域共創科学研究科は、この現状を打破するために、大学の専門的な知識と地域社会が持つ実践的な知識を交差させ、新しい価値を共に創造することを「地域共創」と位置づけ、地域共創を科学する研究科を目指します。

地域共創科学研究科における“共創”

それぞれに研究分野を持つ学生が、互いの専門性を尊重し合い、新たな価値を創出すること

地域共創科学研究科とは

地域リノベーション専攻社会学×工学

コミュニティデザイン(社会学)
レジリエンステクノロジー(工学)

産業創成科学専攻農学×経営学

食産業イノベーション(農学)
グローカルビジネス(経営学)

研究科長ご挨拶

弘前大学大学院 地域共創科学研究科長 片岡 俊一

日本の地域社会は人口減少、少子高齢化、若者の域外流出、労働力不足など多くの社会問題に直面しています。地域社会をいかに力強く持続させていくかが大きな課題となっています。

地域共創科学研究科は、このような地域の課題に取り組むべく、令和2年4月に誕生した新しい研究科です。取り組む観点として「地域を守る」、「地域から攻める」を挙げました。地域リノベーション専攻は、地域を守るうえで重要な社会学と工学を軸に、産業創成科学専攻は、地域から攻めるうえで重要な経営学と農学を軸に、高度な専門性と俯瞰性を兼ね備えた人材を育成します。

私たちは「共創」という言葉に、ふたつの意味を込めました。ひとつは文理共創です。地域共創科学研究科では、文系と理系の大学院生が、それぞれの専門性を意識しながら、協力して課題に取り組み、新しい価値の創造を目指します。これは、ひとりの人間のなかに文系と理系の素養を融合させようとする文理融合とは異なる考え方です。私たちは、さまざまな分野の専門家が、刺激し合い協力しあうことを重視しました。なぜならば、複合的な地域の課題は、ひとりの超人によって解決できるものではなく、さまざまな専門分野の力を結集し、多角的に取り組むことによってしか解決できないからです。

ふたつ目は域学共創です。大学院生や大学教員が地域の専門家等と共に、地域の現場が抱える課題を理解し、互いの専門知や実践知を尊重しながら新たな価値の創造を目指します。地域には多様な人々が暮らしており、地域課題を解決するには、多くのステークホルダーの意見を取り入れたり、対話を重ねたりする必要があります。また行政関係者や企業家、地域のNPO や専門家との協働も欠かせません。

皆さんが、地域共創科学研究科で専門性と俯瞰性を鍛え、異分野の専門家や地域の実践者と共創すれば、地域社会の未来は必ず拓かれると確信しています。

地域共創科学研究科長   

片岡 俊一